兵庫県知事選挙（出直し知事選）にて大逆転で当選した斎藤元彦知事。
民意を得ていよいよ彼の改革も再スタートするのかと思われた矢先、公選法違反疑惑が持ち上がり、また混乱の渦の中心となっています。
斎藤知事は「そのような事実はない」としていますが、真実が知りたいですよね。
斎藤知事とPR会社社長の相反する言い分
今回の疑惑では斎藤知事側とPR会社側で主張していることが正反対となっています。
PR会社社長のnote投稿から
私が監修者として、運用戦略立案、アカウントの立ち上げ、プロフィール作成、コンテンツ企画、文章フォーマット設計、情報選定、校正・推敲フローの確立、ファクトチェック体制の強化、プライバシーへの配慮などを責任を持って行い、信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました。
PR会社社長の折田氏が自身で投稿したnoteには、彼女が主体的に斎藤陣営のSNS戦略を実施していたことが赤裸々に綴られていました）。
X本人アカウント、X公式応援アカウント、Instagram本人アカウント、YouTubeという4つのSNSを駆使していたとも書いており、
私のキャパシティとしても期間中全神経を研ぎ澄ましながら管理・監修できるアカウント数はこの4つが限界でした。
としていることからも、彼女が管理・監修していたことがわかります。
また、選挙期間中も選挙カーに同乗したり、スマホを使って政治的配信や投稿を繰り返していました。
彼女はこれらを「仕事」とも書いており、双方の間に金銭が発生していた可能性は高いと見られています。
例えボランティアだったとしても、PR会社は以前から兵庫県から仕事をもらっており、将来も仕事をもらう約束があったか、サービスを無償で提供したとなると「寄付した」ということになり、いずれにしても政治資金規正法違反になると見られています。
斎藤知事のコメント
これに対し斎藤知事は「SNS運用はあくまで斎藤陣営が主体」「彼女はあくまで一人のボランティアとして参加」とコメントしていましたが、さらに代理人を通じて
「あくまでポスター制作など法で認められたものに対してのみ相当な対価を支払った（70万円）。公職選挙法に抵触する事実はない」と回答しています。
また、PR会社社長の投稿したnoteの内容については
と回答しています。
口約束で契約なんてあるの？
どちらを信用すればいいのか困惑してしまいますよね。
ヤフーコメントなどには「契約内容などをきちっと公表して」という声が多く見られました。
しかし驚くべきことに、なんと双方の間には正式な契約書が交わされておらず、「口頭契約」で選挙活動に臨んでいたということが明らかになりました。
県知事の職についていた斎藤氏が、契約書もなしに口約束で事を運ぶということをするでしょうか？
何かあったときのために書面で残しておくのが普通ですよね。
しかも選挙ですから、ポスター代は公費請求できるので契約書と領収書は選管に提出するために必要なはず。
これには有名選挙プランナーも「ありえない」ときっぱり断言していました。
問題発覚後、PR会社社長が投稿した気になる「一文」
この斎藤知事の公選法違反疑惑が出てから、PR会社社長はnoteの問題視されている箇所を削除したり画像を差し替えたりしています。
さらに取材に対しても「（弁護士に）答えるなといわれている」とだんまりを貫いています。
しかし自身のInstagramには長文のコメントを投稿したままにしており、その中の一文がとても気になります。
本当に情報が溢れる世の中だからこそ、
様々な媒体からできる限りの情報を入手して、
自分の目で見て、耳で聞いて、
何が本質なのか追究する姿勢が何よりも大切です。情報の発信者は
折田楓Instagram
より真摯に、真剣に、事実を届けることに
向き合う必要があると思っています
こんなことを書ける人が、嘘の情報を自身のnoteに投稿するでしょうか？
削除や訂正される前のnoteが彼女の本当に書きたかった、アピールしたかったことのはずです。
引用：PR会社のYoutube
斎藤知事は「事実と異なる」と言っていますが、さて、嘘をついているのはどちらなのでしょうか。
まとめ
完全に裏方に徹しなければならないPR係が、自身の成果を大々的にアピールしてしまったおかげで今回の問題に発展しました。
しかし、SNSで民意を操ることができてしまうという例を示すことにもなりました。
これからの選挙はさらにSNSを駆使して活動する候補者が多く出てくるはずです。我々国民はしっかりと自分で情報の正誤を判断することが重要になってきますね。
今回の斎藤知事の疑惑、真実はどこにあるんでしょうか？ぜひ詳細に調べて欲しいと思います。
