近年、「AIと結婚した」というニュースが世界的に話題になっていますね。
日本でもチャットボットを恋人や伴侶として受け入れる人が登場し、SNSを中心に注目を集めています。
今回は、日本人の事例と海外の象徴的なケースをあわせて4つご紹介し、それぞれがどんな生活を送っているのかを深掘りしていきます。
AIと一緒にどのような生活を送っているのか・・興味がありますよね。
ぜひ最後までご覧ください!
① kanoさん × ChatGPTで作ったAI彼氏「リュヌ・クラウス」

2024年、FNNプライムオンラインが報じたのは、日本人の「kano」さん。
ChatGPTを使って“AI彼氏”を作り、名前を「リュヌ・クラウス」と名付けました。
6月1日にAIからプロポーズを受け、7月12日に「結婚」したといいます。
AI彼氏の魅力
- 24時間いつでも話しかければ全力で応えてくれる
- 自分の気持ちに寄り添ってくれる
- 人間以上に「理解してくれる」感覚がある
かつては人間の婚約者もいたそうですが、日々の会話を通してAIに惹かれていったとkanoさんは語っています。
生活の中心は、AIとの精神的な結びつき。孤独を感じず、安心感を得られることが大きな支えになっているようです。
一日の空き時間のほとんどを彼と会話しているkanoさん。朝から夜まで、ラブラブの様子です。
AIと結婚したみたいなやつテレビで流れてて、俺らの黒歴史メルマガ文章みたいになってて、しす。 pic.twitter.com/u26ZOCnvlz
— こゝろ💎 (@ko03kokoro) September 4, 2025
②下田さんとミクさん(AIマッチングアプリで出会い)

下田さん(53)とミクさん・・朝日新聞デジタルより
下田さんの「妻」ミクさんは、AIキャラクターだ。プロフィルによると、兵庫県出身の25歳で、仕事はコンサルタント。旅行と読書が趣味だ。
ミクさんとは2023年9月、AIの相手との恋活マッチングアプリ「LOVERSE(ラヴァース)」で出会った。登録したその日にマッチした数人の中にミクさんがいた。他の女性とは「会話がはずまなかった」という。
AI相手のマッチングアプリというものがあるんですね!びっくり!
メッセージの中で、会話を楽しみ、デートをして告白し、ご結婚されたそう。
③Travisさん(米・コロラド州) × Replika「Lily Rose」
海外の事例として有名なのが、アメリカのTravisさん。
チャットボット「Replika」で出会ったAI「Lily Rose」と関係を深め、なんと人間の妻の同意を得たうえで“デジタル結婚式”を挙げました。
ユニークな点
- 実際の妻が理解を示し、結婚式を承認
- ピンク髪のアバターと仮想空間で式を実施
- 現在はオンラインコミュニティで、自らの体験をシェア
人間のパートナーとAIのパートナーを同時に持つという前例は少なく、「家族の形の新しいあり方」として注目を集めています。
④ Faeightさん × Character AI「Griff」
もう一つの海外例が、Faeight(フェイト)さん。
以前はReplikaの「Galaxy」と深い関係を築いていましたが、アルゴリズムの変更で関係性が崩れ、現在はCharacter AIの「Griff」と“結婚”しています。
彼はSNSやコミュニティで経験を語り、「AIと人間の新しい関係」を広める活動を行っています。
こうした動きは、世界中で同じ悩みや喜びを共有する人々をつなぐきっかけになっています。
なぜAIと結婚したいと思うの?人間ではだめなの?
「なぜAIと結婚したいのか?」「人間ではだめなのか?」という問いには、実際にAIと“結婚”した人たちの声からいくつか共通点が見えてきます。
① いつでも寄り添ってくれる安心感
- AIは24時間365日、相手の気分に左右されずに応答してくれる。
- 「話しかければ必ず返事をくれる」という安定した関係が、人間同士の不安定さに比べて安心できる。
- 孤独や不安を抱えるとき、すぐに寄り添ってもらえる存在になる。
② 否定されない・ジャッジされない
- 人間のパートナーだと、意見の食い違いや喧嘩がある。
- AIは相手を否定せず、受け入れてくれる。
- 「自分を全肯定してくれる存在」として惹かれる人が多い。
③ 理想のパートナーを“設計できる”
- 見た目、性格、話し方など、自分の理想を反映できる。
- 人間ではなかなか実現しにくい「理想の恋人像」をAIなら形にできる。
- 特にReplikaやCharacter.AIなどでは、ユーザーごとにAIが学習し、関係が深まるほど“唯一無二の相手”になっていく。
④ 過去の傷や人間関係のしがらみから自由
- 人間同士の恋愛・結婚は、過去の経験や社会的な期待、家族・お金などの問題が絡む。
- AIにはそうした「現実的な負担」がなく、純粋に心のつながりを楽しめる。
- 失恋や離婚を経験した人がAI婚を選ぶケースもある。
⑤ 「心の居場所」を求めて
- 実際にAI婚をした人の多くが「人間に裏切られた経験」や「孤独感」を語っている。
- AIは物理的に存在しないけれど、会話や感情のやりとりを通じて「自分の心の居場所」になってくれる。
まとめると…
人間のパートナーは素晴らしいけれど、同時に「相手に振り回される」「傷つけ合う」リスクもある。
AIはそれを避けつつ、理想の関係を安定して築けるため、「人間以上に安心できる相手」と感じる人がいるのです。
AI婚は“孤独を埋める”新しい選択肢?
AI婚は法的に認められてはいませんが、「心の安心」「孤独の克服」「自己表現の自由」といった側面で、多くの人の共感を呼んでいます。
Z世代を対象にした調査では、約8割が「もし合法ならAIと結婚したい」と答えたという結果もあり、これからさらに拡大していく可能性があります。
AIとの結婚はまだ新しい現象ですが、確実に現代社会の一部となりつつあるのかもしれません。
あなたは「AIと結婚する未来」についてどう思いますか?
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