奈良公園の鹿を男性が蹴ったり顔を殴ったりしている動画が拡散されて話題になっています。
この男性が中国人だとする情報が広がりましたが、一部では日本人ではないかと考察する声もあります。
奈良の鹿を蹴る動画
元動画が消されたため再掲
— May_Roma めいろま 谷本真由美 (@May_Roma) July 22, 2024
奈良の鹿をいじめる中国人観光客
日本に来ないで… pic.twitter.com/QrXzBnOZWu
元動画が広まった際、この男性が中国人であると一気に拡散し、中国人や中国人観光客について
奈良県警はこの中国人を逮捕するべき
中国人は日本に来るな
などのSNS投稿が大量になされ連日トレンド入りすることになりました。
鹿を蹴ったのはなぜ中国人だと広まったのか
大元のYouTubeの動画では男性は外国人だったと記されており、その後Xで男性が「中国人(観光客)」であるとして動画が拡散しました。
なぜ中国人観光客だと断定されているのか、その根拠はとくにないようです。
一般的に中国人観光客のマナーは悪いと認識されており、ごみをポイ捨てするとかホテルの備品を盗むとか、大声での私語などさまざまな点で問題視されています。
そういうこともあって、観光地で悪い行いをするのは中国人であるとする風潮が日本にはあります。
逆に、日本人のことが好きではない中国人も多いので、中国では同様のことがあった場合、
悪い行いをするのは日本人であると拡散する傾向にあります。
中国のSNS・微博(ウェイボー)で520万超のフォロワーを持つブロガーが、騒動と共にこうした声をまとめて紹介すると、中国のネットユーザーからは「このキーチェーンの付け方は明らかに日本人だろう」「われわれ外国人はシカを見るために奈良に行くんだよ?蹴るなんてことはしない」「(男性は)見るからにシカにうんざりしている現地人。観光客ではない」といった声が上がった。
https://news.nifty.com/article/world/china/12181-3228185/
鹿を蹴っているのは日本人?
話題となってから数日後、今度はこの動画の男性が「日本人ではないか」とする声がSNSで上がり始めます。
その根拠とされるのが、
- 日本のデニムブランドのTシャツを着ている
- 腰に車のキーをぶら下げている
- よく聞くと「邪魔じゃ」「どけ」などと言っている
ひとつずつ見ていきます。
日本のデニムブランドのTシャツを着ている
鹿を蹴ったの中国人?いやいや、着ているTシャツ「IRON HEART」は旭日旗を連想させるフラッシャーでデニムを販売してる八王子のマイナーブランドで中国国内では入手困難だし、貴重品を携帯しない軽装だし、まあ粗々日本人でしょうよ。 https://t.co/ESyhjXRvRD pic.twitter.com/adbHJNYfxM
— Astro&Co. 🐾 (@Astroco2023) July 23, 2024
腰に車のキーをぶら下げている
外国人観光客ならタクシーや公共交通機関を使っているはずだから、車のキーをこんなふうにぶら下げているのは国内の人では?というもの。
荷物がなく、持っているはのスマホとマスクだけというのも観光客ではないのではと言われています。
また、エニタイムジムのキーをつけていたとも言われていますが、
奈良の鹿を蹴る男(ローカル関西人の可能性高) 中国人観光客の男と拡散されていますが、 「邪魔じゃ」「どけ」などと聞き取れる。 日本ブランドのTシャツ エニタイムジムのキーをつけてることから、日本人である可能性が高いとのこと。https://t.co/tEyyKtLXua @YouTubeより
— ぶっ熊くん (Bookmark) (@7dQITfnlK) July 23, 2024
エニタイムジムは国内の他に世界29カ国にあるジムなので、それで日本人であるという根拠にはならないですね。
よく聞くと「邪魔じゃ」「どけ」などと言っている
安斉星来ちゃ〜〜ん💕
— 熊太郎@超公式💙✖️🥇 (@hayashi_1229) July 23, 2024
ようやく時間出来てまわりの雑音消した奈良公園の鹿を蹴る動画出来たのでアップしとくね……よく見て聞いてねー!!さてどこの国の言葉でしょうか?🤔🤔日本語なんだよなぁ……
皆さんも音量MAXで聞いてね〜〜#奈良公園 #奈良の鹿 #デマ拡散は駄目 pic.twitter.com/1DzvLuNXW0
みなさんはどう思いますか?
まとめ
奈良の鹿を蹴ったのは中国人とする情報が拡散していますが、日本人ではという説も多くなってきています。
どちらにせよ、奈良の鹿を蹴るというのは文化財保護法違反にもなる可能性があり、動物愛護の観点からも許しがたい行為です。
観光客は奈良の鹿について予備知識をもって観光してほしいですね。