渋谷駅に貼り出された「#カワイイに正解なんてない」というダヴの広告が、目にした人のコンプレックスを逆撫でして逆につらい思いをしてしまうと炎上しています。
いったいどんな広告だったのでしょうか?
何を訴えていたのでしょうか?
#カワイイに正解なんてない
2024年10月7日から、渋谷駅構内に貼られた一連の広告。

階段を登り降りするさいに嫌でも目に入る大きな広告スペースとなっています。
そこに貼られているのは【中顔面6.5cm】【遠心顔/求心顔】【出目】などなど、気にしている人が見たらドキッとしてしまうような言葉の数々。
打ち消し線が引かれているとはいえ、パッと見て気になる単語ばかりです。
さらにご丁寧にも単語の下には説明まで記されています。


一緒に貼られたダヴからの言葉によると、「#カワイイに正解なんてない」というキャンペーンであることがわかります。
日本の10代女性は「世界で最も見た目に自信がない」と言われています。
彼女たちがSNSを開けば骨格から目の位置に至るまで「正解」とされる基準の数々。
いつしかそれは「こうならなくちゃいけない」という空気に変わろうとしています。
そしてダヴは思うのです。それは誰かのカワイイを奪うものであると。
でも本当は#カワイイに正解なんてないから
ひとりひとりの声で、美の基準にNOを。
ダヴ公式サイト
つまり10代女性をターゲットに、SNSで言われてる美の基準を自分に当てはめなくてもいいんだよ、というメッセージなのですが
これを見た人たちからは様々な声が上がっています。
ダヴの広告に対するSNSの声
doveのサイト飛んだら強烈なグロ画像ばっかりで笑ってるwwwwwwwwwwwwwwルッキズムで苦しむ10代女子を確実に刺しに行くPRエグい バッカルコリドーとか私も聞いたことなかったのにいらん知識得たクッソwwwwwwwwwwwwww https://t.co/jz0asz97pI pic.twitter.com/J9oQk3Yw6d
— 桃 (@r_w401g) October 7, 2024
中顔面や顔の大きさの具体的な数字まで書いて、、、
カワイイに正解なんてない
って言いながら「この基準に当てはまらない子は可愛くない」って定義づけてるように見える反語のような広告。
ダヴの広告が害悪すぎて悲しい。画一的な美の基準は、知らなければ気にする機会もないけれど、知ってしまえば「基準に自分が当てはまっていない」「私はかわいくない」と、とらわれてしまう。なぜこんなことをした……
こんなの渋谷駅に設置するの?
— ゆにばーす25🌎🐁 (@nyaw_pipy) October 7, 2024
人身事故が多発するから絶対やめた方がいい pic.twitter.com/BAEAej63IX
最悪。せっかく自分の顔に前向きになれそうだったのに広告の言葉で一気に悩んでた頃の記憶思い出した。ていうかまた悩んでる。整形の広告の方が全然まし。わざわざルッキズムに関するワードを使わなくていいじゃん、実際知らなかった人もダヴの広告見て知っちゃった訳だし。逆効果。
— か (@aswthng) October 7, 2024
こういう基準は気にしなくてもいいんだよ、というメッセージのはずが、逆に「基準からどれくらい外れているか」を気にしてしまうという声が多数でした。
また、そんな基準なんて知らずに生きていたのにこれから気にするようになってしまったという声も。
子ども同士のいじめの材料にもなりかねないという不安も見られました。
渋谷駅という若者の多い場所で、毎日この内容を目にするとなると嫌でも意識に刷り込まれてしまいそうです。
ダヴ側の主張
このキャンペーンは、子どもたちに対して悪影響を与える可能性がある美の基準に対し警鐘を鳴らし、渋谷駅にて駅貼り広告掲出開始!
— ダヴ Dove (@Dove_JP) October 7, 2024
ピックアップしているのは、SNSで広まる私たちに必要ない美の基準。
こういった言葉は女の子たちひとりひとりの可愛さや自信を奪う原因にもなっています。
ぜひ #カワイイに正解なんてない をつけてリポストをお願いします!
ひとりひとりの声で美の基準にNOを! pic.twitter.com/qDjZrwVY2u
異を唱えることにより子どもたちの自己肯定感を育むことを目的としています。
しかし、ダヴ側の思惑とは真逆の受け取り方が続出してしまい、炎上騒動に発展してしまいました・・!
炎上の理由
自己肯定感を育むことを目的としているはずが、むしろコンプレックスを煽ることになるのではないかと心配になるこのキャンペーン。
炎上の理由としては
などが挙げられています。
この広告を見て自己肯定感の上がる人っているのでしょうか?
まとめ
渋谷駅構内に目立つように貼られたダヴの広告が、ルッキズムや悩みを加速させているとして炎上しています。
企業側の思いとは真逆の展開になってしまった今回のキャンペーン。
多感な10代の人たちや、悩んでいる人たちが深く傷付かなければよいのですが。
伝え方って難しいなと考えさせられますね。